メールニュース

日本感情心理学会会員の皆様

・日本感情心理学会 ニューズレター 
・No. 35 (2013年3月1日)
・発行/著作権:日本感情心理学会事務局
・問い合わせ先:jsre-post@as.bunken.co.jp
・担当:日本感情心理学会事務局長 中村 真


 3月のメールニュースをお届けします。
 今回は、例年開催しているセミナーのお知らせ、理事選挙のお知らせ、
 感情心理学研究特集号の投稿募集など、特に重要な情報が掲載されて
 います。ご参照ください。


【ヘッドライン】
1.第6回 日本感情心理学会セミナーのご案内
2.理事選挙について(再掲)
3.感情心理学研究特集号の募集
4.ISRE 2013情報
5.APA PROGRAM 2013情報
6.日本認知科学会ワークショップ情報
7.専門書のご案内
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【1】第6回 日本感情心理学会セミナーのご案内
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セミナーの開催要領が決定しました。多くの方のご参加をお待ちしています。

テーマ:「幸福のつくり方・測り方」
趣旨:
 これまで幸福については、主として人文科学において考察がなされてきました
が、近年、心理学をはじめとする社会科学における実証研究が急速に発展してき
ました。また最近では、幸福はGDPに代わる社会的成長の指標としても注目され
るようになり、幸福を規定する心理社会的要因の研究の重要性は増しています。
主観的幸福感は一種の感情である、あるいは主観的幸福感を構成する要素のひと
つに感情がある、と考えることもできるので、この問題は本学会にとっても意義
深いものです。
 今回のセミナーでは3人の講師にご登壇いただきます。大石先生は、御著書『幸
せを科学する―心理学からわかったこと』(新曜社)で有名な、心理学における幸
福研究の第一人者です。豊富な実証研究例に基づき、幸福の常識を覆すような最
新の研究知見についてご紹介いただきます。田中先生は神経経済学がご専門で、
特に時間割引と呼ばれる異なる時点間における選択問題の神経基盤研究で著名な
方です。今回は神経経済学的手法を用いた幸福感の研究についてお話していただ
きます。そして杉浦先生は、日本心理学会の機関誌である『心理学ワールド』で
幸福感の特集を編集され、この問題について造詣が深い方です。お二人の先生の
ご講演に基づき、幸福感研究の今後の展開について論じていただきます。
 通常の学会年次大会より余裕を持った時間枠を設定しており、参加者の皆様を
交えた質疑・討論の時間も十分に確保します。この先端的な問題について有益な
示唆を得られる機会になると思います。多くの方のご参加をお待ちしています。

日時:2013年4月7日(日)13:00~17:00
会場:名古屋大学 東山キャンパス 文系総合館カンファレンス・ホール
http://www.nagoya-u.ac.jp/global-info/access-map/higashiyama/

講演1: 大石繁宏(バージニア大学)「幸福研究の最前線」
講演2: 田中沙織(大阪大学)   「幸福の神経経済学」
指定討論: 杉浦義典(広島大学)

参加料:無料
事前申込み:不要
問い合わせ先:名古屋大学大学院環境学研究科 大平英樹
<mail: ohira@lit.nagoya-u.ac.jp>

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【2】理事選挙について(再掲)
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日本感情心理学会理事の任期が2013年5月10日をもって満了いたします。
2月15日付で、選挙管理委員会(大坊郁夫委員長)から理事改選のための
選挙に関する案内が郵送されました。締め切りは2013年3月18日(月)です
ので、まだご投票されてない方はご投票ください。選挙に関してご質問
等がございましたら、選挙管理委員会までお問い合わせください。

日本感情心理学会選挙管理委員会
(担当:大坊)<mail: daibo-ikuo@tokyomirai.ac.jp>

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【3】感情心理学研究特集号の募集
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先日学会員の皆様に送付されました感情心理学研究第20巻第2号の
巻末に、「感情を測る」と題した特集号への論文募集が掲載されてい
ます。学会員の皆様の積極的なご投稿をお待ちしております。

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【4】ISRE 2013情報
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ISRE(国際感情学会)2013の締切日等important datesが公開
されています。参加を検討されておられる方は下記URLをご確認くだ
さい。

http://isre.org/gen.php?id=40
http://www.isre2013.org/web/index.php

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【5】APA PROGRAM 2013情報
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上記、ISRE 2013と日程が重なっていますが、APAの年次大会
にて感情に関するシンポジウムが開催されます。興味のある方は下記
URLをご確認ください。

http://www.spsp.org/?page=Division8_2013

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【6】日本認知科学会ワークショップ情報
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日本認知科学会「知覚とモデリング(P&P)研究分科会」は,「文化と実験
心理学」をテーマに以下のワークショップを開催いたします。皆様のご参
加をお待ちいたしております。

趣旨:複数情報の統合過程については,近年さまざまな分野で活発に研究
が行われています。今回は「文化差」をテーマに掲げ,知覚・認知心理学
をバックグラウンドに文化差研究を進めている研究者が話題提供し,文化
心理学や社会心理学をバックグラウンドとする研究者と討論を行ないます。
みなさんとの討論を通して,研究者間の考え方の違いや今後目指すべき方
向などを浮き彫りにすることを目指します。

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日時:2013年3月16日(土) 13:00-18:00
場所:東京女子大学 本館0101教室
      http://office.twcu.ac.jp/info/access.html
共催:東京女子大学 心理科学研究会
参加費:無料
事前申込み:不要
プログラム:
13:00-13:15 ワークショップの説明
13:15-14:00 講演1: 田中章浩(東京女子大学)
 「顔と声による情動認知の文化差」
14:00-14:45 講演2: 積山薫(熊本大学)
 「顔と声による音声知覚の文化差」
14:45-15:00 休憩
15:00-15:45 講演3: 清河幸子(名古屋大学)
 「潜在学習における文化差:人工文法学習課題を用いた日本とUKの比較から」
15:45-16:30 講演4: 横澤一彦(東京大学)
 「色嗜好の国際比較に基づく文化差の規定因の検討」
16:30-16:45 休憩
16:45-17:45 討論:
 指定討論:唐澤真弓(東京女子大学),工藤恵理子(東京女子大学)
17:45-18:00 まとめ
19:00- 懇親会(吉祥寺近辺を予定)

問い合わせ先:
P&P研究分科会事務局 高橋麻衣子(maiko_tk@lab.twcu.ac.jp)

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【7】専門書のご案内
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Shigeru Watanabe (Keio University)、Stan Kuczaj (The University of
Southern Mississippi)編

"Emotion of Animals and Humans-Comparative Perspectives" がSpringer
社より2012年8月に出版されました。

この本はグローバルCOEのシンポジウム参加者を中心にしてSpringer社から
出版したもので、生物学者、心理学者、神経科学者からロボット工学者、
哲学者、美学者まで幅広い分野の研究者が情動(感性)について論じたもの
である。タイトルにcomparativeとあるように、人間のみでなく魚類、鳥類、
哺乳類の情動も取り上げていることがひとつの特徴である。情動の内容も
単純な情動表出から、利他主義、愛さらには美的感性まで含む。情動研究の
最前線を知るのに適した一冊である。(全英文)(慶応のサイトより)

http://www.springer.com/life+sciences/behavioural/book/978-4-431-54122-6

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