ニューズレター
日本感情心理学会会員の皆様
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・日本感情心理学会 ニューズレター
・No.151 (2022年7月10日)
・発行/著作権:日本感情心理学会事務局
・問い合わせ先:jsre-post@as.bunken.co.jp
・担当:日本感情心理学会事務局 蔵永瞳
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ヘッドライン
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【1】感情心理学研究Vol. 29(2021) No.1オンラインのお知らせ
【2】日本感情心理学会第30回大会 大会発表賞受賞者
【3】第40回生理心理学会大会・感情心理学会第30回大会 合同大会参加記
【4】情報トピックス
【5】エモーション・スタディーズ(ES)特集企画・特別号企画の募集について
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【1】感情心理学研究Vol. 29(2021) No.1オンラインのお知らせ
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感情心理学研究Vol. 29(2021) No.1がオンラインとなりました。
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jsre/list/-char/ja
以下に著者および論文題目をお知らせ致します。
■原著
久保田(河本) 愛子・小池 にじ穂
『児童期後期における社会情緒的コンピテンスと自尊感情との関連─友人関係を媒介要因として─』
井上 のどか・飯島 雄大・国里 愛彦
『摂食行動の情動調節効果における有効性認知及び食事時間の関連の検討』
■資料
廣瀬 悠貴・本多 明生
『感謝介入による死の不安軽減効果に関する研究』
■お詫び及び訂正
Vol.28 No.3の表記の誤りについて
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【2】日本感情心理学会第30回大会 大会発表賞受賞者
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先日開催された生理心理学会大会・感情心理学会合同大会について、日本感情心理学会第30回大会の発表
賞が以下の通り決定しましたので、お知らせ致します。
■優秀研究賞
木村健太・金山範明・片平健太郎
『心臓からの内受容信号はリスク下での意思決定を調節する』
鈴木敦命・石川健太・大久保街亜
『高齢者の直感的信頼は若年者に比べて正確性が高くバイアスが弱い』
■独創研究賞
高野了太・田岡大樹
『ポジティブ・ネガティブなスピリチュアル経験と人生の意味の関係 -フィールド研究-』
■グッド・プレゼンテーション賞
山本晶友
『感謝により不正の隠ぺいが正当化される可能性の検討 -隠ぺいにインセンティブがある場合の検討-』
池田慎之介
『感情語彙サイズがストレス及び幸福感に及ぼす影響』
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【2】第40回生理心理学会大会・感情心理学会第30回大会 合同大会参加記
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先日開催された生理心理学会大会・感情心理学会合同大会では、久々の学会対面参加となった方が多かっ
たのではないでしょうか。
本年は、会員の安原彰子さん(同志社大学)、榊原良太さん(鹿児島大学)の両名に、それぞれの立場か
ら参加記を書いていただきましたので、以下に掲載致します。
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■参加記1 安原彰子(同志社大学)
この度、第40回生理心理学会大会・感情心理学会第30回大会 合同大会2022の参加記を書かせていただく
ことになりました、同志社大学大学院心理学研究科の安原彰子です。このような貴重な機会をいただき、
ありがとうございます。
今大会で、初めて対面開催の大会参加と研究発表を経験した私の感想を述べてまいります。
私が大学院に入学した昨年の4月は、ちょうど3回目となる緊急事態宣言が都市部に発令されている状況で
した。これまで、学会での発表や研究会発表を経験してますが、いずれもオンライン開催だったため、今
大会が私にとって初めての対面開催での研究発表となりました。
私は大会1日目のポスター発表で、昨年実施したロボットの涙の感情的シグナル機能について発表いたし
ました。朝の9時から発表ということもあり、聞きに来てくださる方は少ないのではないか?と心配して
おりましたが、有難いことに発表時間ぎりぎりまで多くの先生に発表を聞いていただくことができました。
私は、今大会で対面開催での研究発表を初めて経験し、その魅力は発表を聞きに来てくださった先生方
と、直接深い対話ができ、次の研究につながるようなご指摘やアドバイスを頂けることだと感じました。
オンライン開催の場合、現地に行く必要がないため交通費もかからず、ポスターを印刷するという手間
もなく、参加しやすいという利点がありました。また、参加の手軽さからかオンライン開催の方が発表
を聞いて下さった方の母数は大きかったです。しかし、研究発表を通じた議論や、気軽に会話するとい
ったコミュニケーションは取りづらかったように思います。今回の研究発表を経て、自身の研究をより
良いものにするヒントをたくさんいただきました。
今大会では上記で述べたように、オンライン開催時には経験できなかった多くのことを体験することが
できました。また、学部時代の恩師と再会したり、お昼に開催された真昼の若手会では対面開催ならで
はの交流をしたり、今大会を楽しむことができました。末筆ではございますが、大会長の片山順一先生、
今大会にご尽力くださった皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
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■参加記2 榊原良太(鹿児島大学)
3年ぶりの対面開催ということもあり、久しくお目にかかれていなかった先生方にお会いした際には、
成人式で旧友と再会したときのような感情が喚起されました(感情語の語彙力が乏しくてすみません)。
私自身、コロナ禍での対面による学会参加は初めてでしたが、発表会場やシンポジウムは3年前と変わら
ない熱気に包まれ(もちろん万全に換気された上で)、「そうそう、学会ってこうだったな!」と、一
人で勝手にワクワクしていました。もしかすると同じ心境だった先生方もおられるのではないでしょう
か。感情研究という、同じ使命を持つ研究者が一堂に会することで生み出される熱気、いや、まさに
“passion”に満ちた空間こそが学会の醍醐味であり、本来であればそれが当たり前であるはずの対面
学会の素晴らしさ、ありがたみを感じました。私自身はプレカンファレンスを企画させていただきまし
た。ご登壇いただいた先生方、フロアの皆様方のおかけで大変有意義な時間となりました。一部では本
学会のポストカンファレンスとも言われているらしい懇親会がなかったのは心残りでしたが、ポスト
カンファレンスに向けたpassionはいずれ来るその日まで上手に抑制し、しばらくは認知的再評価など
を駆使しながら、研究へのpassionを保つ日々を送りたいと思います(passionをうまく制御する方法を
もっと知りたい方は、絶賛好評発売中の『感情制御ハンドブック』を!)。
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【3】情報トピックス
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感情研究に関わる情報をピックアップしてお伝えします。
◆論文情報
感情心理学に関わる雑誌で、以下の論文が新たに公開されています。雑誌名と新しく公開された論文の
キーワードを以下にご紹介します。
【情報収集協力:武藤世良】
・Cognition and Emotion誌
keywords: Self-esteem, positive affect, and self-efficacy; Evaluative morphology and
emotional properties of words; Emotion and fake news; Animal eMotion;Duchenne/
non-Duchenne smiles and reciprocity; Being moved and kama muta theory;
Working memory impairment; Attachment and emotion regulation
https://www.tandfonline.com/action/showAxaArticles?journalCode=pcem20
・Emotion Review誌
共感に関わるコメント論文が3編新たに掲載されています。この3編は、本学会NLの
No. 149 (2022年5月10日発行)でもご紹介した
Murphy, Lilienfeld, & Algoe (2022) "Why we should reject the restrictive isomorphic
matching definition of empathy"に対するコメント論文のようです。共感(empathy)の定義をめぐ
ってはこれまでも様々な議論がありますが、最新の議論を知りたい方はぜひご一読ください。
https://journals.sagepub.com/home/emr
◆国際会議情報
今年、感情心理学関係の学会が以下の日程で開催されます。詳細については以下URLをご覧ください。
※前号からアップデートされた情報には、冒頭にNEW!がついています。
【情報収集協力:一言英文・武藤世良】
・【NEW!】ECP (European Conference of Personality)
EAPP 2022
July 12-15, 2022
Universidad Europea, Madrid, Spain
https://www.ecp20.com
・IACCP (International Association for Cross-Cultural Psychology)
2022 IACCP2022
July 12-16, 2022
Online
https://iaccp2022.com
【NEW!】On-Demand Library Opened, from July 1, 2022
・ISRE (International Society for Research on Emotion)
ISRE2022
July 15-18, 2022
University of Southern California, Los Angeles
https://web.cvent.com/event/958d5907-c2f6-4e2d-a783-7e2ec267fcc0/summary
【NEW!】Regular registration deadline, July 14, 2022
・SPSP (Society for Personality and Social Psychology)
SPSP 2023
Feb 23–25, 2023
https://meeting.spsp.org
Call for submissions, June22-July20, 2022
・ICPS (The International Convention of Psychological Science)
ICPS 2023
March 9-11, 2023
Brussels, Belgium
https://www.psychologicalscience.org/conventions/icps-2023
・【NEW!】SANS (Social & Affective Neuroscience Society)
SANS 2023
April 26 – 29, 2023
Santa Barbara, CA
https://socialaffectiveneuro.org/upcoming-conferences/
・【NEW!】EASP (European Association of Social Psychology)
EASP 2023
June 30th- July 4th, 2023
Krakow, Poland
https://www.easp.eu/news/itm/update__easp_general_meeting_202-1504.html
・【NEW!】IOP (International Organization of Psychophysiology)
IOP2023
June 26 – 30, 2023
Geneva, Switzerland
https://iop2023.com/
submission portal for symposia is now open:
https://iop2023.com/index.php/abstracts-submission/
・AASP (Asian Association of Social Psychology)
AASP 2023
July 13-15, 2023
Education University of Hong Kong, Hong Kong
https://asiansocialpsych.org/conferences/
◆その他、以下もご活用ください。
・感情心理学研究バックナンバー
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jsre/-char/ja/
・エモーション・スタディーズ バックナンバー
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/ems/-char/ja/
・日本感情心理学会Twitter
https://twitter.com/jsre_pr
・日本学術会議「ニューズレター」
http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/1bu/index.html
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【4】エモーション・スタディーズ(ES)特集企画・特別号企画の募集について
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ES誌の特集企画は,会員であればどなたでも提案することができます。
(下記URLには,これまで発行された特集のリンク,規程も公開しておりますのでご参照ください。)
毎年4月30日を期限に企画案を募集しています。募集要領をご覧になった上で,ふるってご提案ください。
また,定期発行分に加えて,ES特別号を発行しています。ES特別号とは,会員が自ら特集を企画し,発行
したいという場合に,必要な経費を負担していただくことで,その特集を発行できるようにするためのプ
ラットフォームです。
具体的には科学研究費等の研究成果やシンポジウム等の発表内容の公刊を念頭に置いています。ぜひ特別
号もご活用ください。ES特別号についても「ES特集号に関する申し合わせ」をご覧になった上で,ふるっ
てご提案ください。問い合わせは,随時,学会事務局までご連絡ください。
参考:http://jsre.wdc-jp.com/emotion.htm
ES編集委員会
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★記事掲載依頼受付期限:毎月5日
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