ニューズレター

日本感情心理学会会員の皆様

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 ・日本感情心理学会 ニューズレター
 ・No. 110 (2019年7月10日)
 ・発行/著作権:日本感情心理学会事務局
 ・問い合わせ先:jsre-post@bunken.co.jp
 ・担当:日本感情心理学会事務局 蔵永瞳
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 ヘッドライン
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感情心理学会員を対象とした学術プログラム委員会承認企画の調査のご案内がございます。【2】をご覧
ください。

【1】優秀論文賞、学術貢献賞について
【2】日本感情心理学会学術プログラム委員会承認企画「感情の定義の多義性を考える」調査へのご協力
のお願い
【3】第2回赤ちゃん学コロキウムのお知らせ
【4】同志社大学心理学部 教員公募のお知らせ
【5】情報トピックス
【6】エモーション・スタディーズ(ES)特集企画・特別号企画の募集について


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【1】優秀論文賞、学術貢献賞について
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優秀論文賞および学術貢献賞について、以下のように決定しましたのでお知らせ致します。

■感情心理学研究 第26巻 優秀論文賞
著者:岡 隆之介・楠見 孝
題目:感情比喩の理解に及ぼす聞き手の当事者性
掲載誌:26巻1号 1-11頁

■学術貢献賞
受賞者:長谷川晃
対象論文:
24巻2号(吉本貴博・長谷川晃)大学生の一般的信頼が精神的健康の改善を導くメカニズム─信頼の解き
放ち理論に基づく検討─
25巻1号(小澤崇将・長谷川晃)自己反すうと自己内省が社交不安に及ぼす影響─4週間の間隔を空けた縦
断的検討─
26巻2号(田中奈津美・長谷川晃)大学生の両親に対する行動と両親からのソーシャル・サポート,家族
機能,抑うつの関連


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【2】日本感情心理学会学術プログラム委員会承認企画「感情の定義の多義性を考える」調査へのご協力
のお願い
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日本感情心理学会第25―27回大会プレカンファレンス企画
「今,改めて問う『感情とは何か』(1)―(3)」の一連の成果と課題を踏まえ,
「感情の定義の多義性を考える」という企画名で,
日本感情心理学会学術プログラム委員会の承認を受けて本研究を実施することとなりました。
本アンケートは,日本感情心理学会の学会員を対象としております。
以下の説明をご確認の上,アンケートにご協力ください。
回答期間は,2019年6月28日(金)~8月31日(土)です。

1. 本研究の目的と方法
感情は,心理学内の様々な分野だけでなく,他の学問領域,そして私たちの
日常生活にも広く関わる概念です。しかしながら,感情心理学者の中でも,
「感情」の定義に関しては明確な合意が得られないまま今日にまで至っています。
そこで本研究では,感情心理学者がどのように感情という概念を定義しているのか,
また,感情の定義に関わる諸問題についてどのように考えているのか,
その現状をアンケート調査により把握し,今後の感情研究の方向性を提案することを
目的としております。調査にかかる時間は20分程度です。

2. 調査対象
日本感情心理学会の会員を対象としております。感情研究に直接かかわっている
会員の皆様が感情についてどのように考えているか,その実情を調べることが目的です。
得られた研究成果は,今後の学会全体での議論の材料としてご活用いただけるよう,
学会や学術雑誌などでの発表を通して会員の皆様に広く公開していく予定ですので,
何卒ご協力をお願い申し上げます。

■回答方法
回答は下記URLからお願いいたします(PC・スマートフォン・タブレット対応)。
複数の自由記述欄がありますので,お時間に余裕のあるときに回答しやすい
デバイスからご回答ください。

https://bit.ly/2xh1soF

■この研究は,日本感情心理学会学術プログラム委員会の承認を受けております。
また,同志社大学心理学部倫理審査委員会の承認を受けております(審査番号:SJ1942)。

■お問い合わせ・連絡先
お茶の水女子大学 武藤 世良 muto.sera@ocha.ac.jp
同志社大学心理学部 白井 真理子 mashirai@mail.doshisha.ac.jp


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【3】第2回赤ちゃん学コロキウムのお知らせ
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【第2回赤ちゃん学コロキウム】のお知らせ
“もの言えぬ証人”たちを知るために ~赤ちゃん・動物を対象とした心理・行動特性の測定~

【日時】 2019年8月3日(土)14:00-16:00
【場所】 同志社大学 学研都市キャンパス 快風館 赤ちゃん学研究センター
〒619-0225 京都府木津川市木津川台4丁目1-1
(https://akachan.doshisha.ac.jp/access)

【概要】 ヒトや動物にはさまざまな行動の個体差(individual difference)、すなわちパーソナリ
ティがある。パーソナリティ研究の常套手段である自己報告の心理尺度による測定は,言語による自己報
告が不可能な赤ちゃんや動物を対象とする場合には通用しない。自己報告できない存在を対象とした心理
学研究で用いられる方法は,生理的反応や運動の計測,実験的課題における選択やパフォーマンス,親や
飼育者といった他者による心理評定,などが挙げられる。
 本コロキウムでは,自己報告はできないが明らかな個体差を発揮する存在,すなわち“もの言えぬ証
 人”である赤ちゃんや動物を対象とした研究者である2名の先生方をお招きし,赤ちゃん学の研究法のこ
 れからの展望について考えてみたい。

司会	箕浦有希久(同志社大学赤ちゃん学研究センター)
フラッシュ・イントロ・トーク「赤ちゃんの自尊感情を測る~自己評定と他者評定の両方が可能な心理尺
度にはどのようなメリットがあるか~」

講演1	水野里恵(中京大学心理学部)
「母親評定による赤ちゃんの気質的個人差測定の予測的妥当性---就学前期・学齢期に子どもが示す対人
行動や学習行動はどの程度予測できるのか---」
人見知りか物怖じしない子か,なだまりにくいか気を落ち着かせやすい子か,こうした赤ちゃんの気質
的個人差は,その後の子どもの行動をどの程度予測することになるのだろうか。発表では,上記の問い
に,2010年出生の子どもを対象にした乳児期から学齢期までの縦断研究から得られた結果を交えて考察す
る。気質は現在のところ心理学的構成概念ではあるが,生命科学の知見に依拠した情動反応性・情動制御
性における気質次元に焦点を当て,母親評定による気質測定を使用することによって,子どもの行動発達
の見通しを立てることができるのではないだろうか。子どもの気質概念が提唱されて以来議論となってき
た古くて新しい問題「子どもの気質測定法の信頼性・妥当性」について考えるきっかけとしたい。

講演2	今野晃嗣(帝京科学大学)
『イヌからみた「個性」研究の展開』
ヒトが近づくと尻尾を振って近寄ってくる社交的なイヌもいれば、尻尾を丸めて逃げる臆病なイヌもい
る。こうした事実は愛犬家にとっては当然かもしれないが、ヒト以外の動物の「個性」が動物行動学の研
究対象として認められるようになったのは最近のことだ。本発表では、まず、動物の個性や性格を扱う研
究枠組みについて簡単にまとめる。そして、幅広い個性のあり方を示すイヌ Canis familiaris という
種をとりあげ、彼らの形態と行動の多様性とその進化の歩みについて紹介する。家畜動物のイヌは、系統
的にはヒトと遠縁でありながら、生態学的にはヒトとニッチを共有してきた稀有な種だ。ましてや、現代
のヒトとイヌの関係はヒトの親子関係と機能的に類似している点も少なくない。本発表をきっかけとし
て、動物行動学と赤ちゃん学の共通の視点にもとづく個性研究がどのように展開できるかという点につい
て議論したいと思う。

※参加無料・事前申込不要です。大学関係者、研究者、企業の方、一般の方、学生、どなたでもお気兼ね
なくご参加ください。

p.s. 研究者の皆さま
同志社大学赤ちゃん学研究センターでは文部科学省による「共同利用・共同研究拠点」の認定を受け、
『赤ちゃん学研究拠点』として「特色ある共同研究拠点の整備の推進事業」を実施しています。
1.赤ちゃん学に資する「計画共同研究」及び「一般共同研究」を公募しています。
(https://akachan.doshisha.ac.jp/forresearcher/kyo/kyo-about)
2.赤ちゃん学に関する既存の研究データを他機関から収集して保管し、反復継続して他の研究機関に提
供する「収集・分譲事業」を実施しています。
(https://akachan.doshisha.ac.jp/forresearcher/bu/bu-about)
 赤ちゃん学研究センターとの共同研究にご興味をお持ちの研究者の皆さま、ご応募をお待ちしており
 ます。

【主催/問い合わせ先】
同志社大学赤ちゃん学研究センター Tel: 0774-65-7496


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【4】同志社大学心理学部 教員公募のお知らせ
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同志社大学心理学部では以下の通り、2020年4月1日着任予定の
専任教員(助教または准教授)を募集しております。

【専門分野】
心理学(精神生理学分野)

【担当予定科目】
精神生理学、心理学実験、心理学実験演習(上級)(精神生理学的指標の測定法)、ファーストイヤーセ
ミナー(初年次教育)、演習(ゼミ、卒業研究指導)など学部生向けの科目から本人と相談の上決定す
る。また経歴により、大学院科目を担当または委嘱する可能性もある。

応募資格は以下のとおりです。
1.博士の学位を有すること
2.主として実証的な方法を用いた研究を行い、卒業研究の指導に必要な知識や技能があること
3.人を対象とした生理反応や神経活動等を扱った研究を行っており、学生に対してそれらの研究の指導
ができること
4.国際的な研究業績(第一著者として英文誌への論文掲載、国際学会における研究発表、海外の研究機
関に所属しての研究活動等)を有すること
5.国籍は問わないが、本学の教育および日常業務に支障のない日本語運用能力を有すること
6.キリスト教主義教育に理解があること

【応募期間】
2019年7月1日~2019年8月20日まで(8月20日当日消印有効)

その他の詳細は、本学ホームページ
http://www.doshisha.ac.jp/doshisha/recruit.html
をご覧下さい。


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【5】情報トピックス
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感情研究に関わる情報をピックアップしてお伝えします。

◆エモーション・スタディーズ
先日、第4巻1号がオンラインとなりました。
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/ems/4/0/_contents/-char/ja
以下に目次をお知らせ致します。

・特集「身体と感情」
湯川進太郎
『特集:「身体と感情」』
JIDAI
『アートマイムから見た感情の身体性─その特殊性と普遍性─』
松村憲
『感情と身体に関するセラピューティックな視点からの一考察─身体感覚からドリームボディへ─』
Robert Santee
『Daoism, Emotions, the Body, and Flow』
中村真通
『東洋医学からみた身体と感情へのアプローチ』
雨宮怜
『東洋的行法に基づく身体から心へのアプローチの役割─超競争社会の問題に対する多面的効果─』

・自著と感情を語る
横田正夫
『大ヒットアニメで語る心理学─「感情の谷」から解き明かす日本アニメの特質─』(新曜社)
関屋裕希
『感情を「味方につける」ための,感情の問題地図』(技術評論社)
津崎良典
『デカルトの憂鬱』(扶桑社)
田村尚子
『感情労働マネジメント─対人サービスで働く人々の組織的支援─』(生産性出版)

・書評
石井辰典
『シャーデンフロイデ─人の不幸を喜ぶ私たちの闇─』
(リチャード・H・スミス 著・澤田匡人 訳, 勁草書房)
金子迪大
『偏見や差別はなぜ起こる?─心理メカニズムの解明と現象の分析─』
(北村英哉・唐沢穣 編著, ちとせプレス)
浦野由平
『感情のコントロールと心の健康』(榊原良太 著, 晃洋書房)
菅原大地
『尊敬関連感情の心理学』(武藤世良 著, ナカニシヤ出版)
白井真理子
『感情制御の精神生理学:快不快の認知的評価』(手塚洋介 著, ナカニシヤ出版)

◆感情心理学研究
先日、Vol. 26(2019) No.3がオンラインとなりました。
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jsre/list/-char/ja
以下に著者および論文題目をお知らせ致します。

・原著
浦野由平・菅沼慎一郎
『対人的感情制御が認知的感情制御と抑うつ・不安の関連に及ぼす影響』
真田原行・小林正法・大竹恵子・片山順一
『感情喚起下における生理反応の時系列相互相関─前頭脳波αパワー左右差と心拍数を指標として─』

・短報
山本晶友・樋口匡貴
『受け取った恩恵の相対的な大きさが感謝に及ぼす影響─他者が受け取った恩恵を比較対象として─』

◆論文情報
・Cognition and Emotion誌に、Embarrassment, Emotion recognition ability, Trait disgust, 
Positive mood regulation等に関する論文が新たに公開されています。
https://www.tandfonline.com/action/showAxaArticles?journalCode=pcem20

・Emotion誌に、Emotional clarity, Emotion affects visual perception, Facial expression, 
Intergroup emotional exchange(guilt and anger), Affective experience and life 
satisfaction, Exercise and emotion dynamics, Fear and happiness, Positive emotion, 
Smile等に関する論文が新たに公開されています。
https://psycnet.apa.org/PsycARTICLES/journal/emo/19/4

・Emotion Review誌に、Empathy and compassion, Emotion polyregulation, 
Disgust等に関する論文が新たに公開されています。
https://journals.sagepub.com/toc/emra/0/0

・Perspectives on Psychological Science誌に、Cultures of emotionに関する論文が新たに公開さ
れています。
https://journals.sagepub.com/doi/full/10.1177/1745691619849591

・Psychological Science誌に、Neural emotional control, Fear without context等に関する論文
が新たに公開されています。
https://journals.sagepub.com/toc/pssa/0/0

◆その他、以下もご活用ください。
・感情心理学研究バックナンバー
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jsre/-char/ja/

・エモーション・スタディーズ
学会HP(発行のねらい・規定等) http://jsre.wdc-jp.com/emotion.htm
J-Stage(バックナンバー) https://www.jstage.jst.go.jp/browse/ems/-char/ja/

・日本感情心理学会Twitter
https://twitter.com/jsre_pr

・日本学術会議「ニューズレター」
http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/1bu/index.html


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【6】エモーション・スタディーズ(ES)特集企画・特別号企画の募集について
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ES誌の特集企画は,会員であればどなたでも提案することができます。(下記URLには,これまで発行さ
れた特集のリンク,規程も公開しておりますのでご参照ください。)毎年4月30日を期限に企画案を募集
しています。募集要領をご覧になった上で,ふるってご提案ください。
また,定期発行分に加えて,ES特別号を発行しています。ES特別号とは,会員が自ら特集を企画し,発行
したいという場合に,必要な経費を負担していただくことで,その特集を発行できるようにするためのプ
ラットフォームです。
具体的には科学研究費等の研究成果やシンポジウム等の発表内容の公刊を念頭に置いています。ぜひ特別
号もご活用ください。ES特別号についても「ES特集号に関する申し合わせ」をご覧になった上で,ふるっ
てご提案ください。問い合わせは,随時,学会事務局までご連絡ください。

参考:http://jsre.wdc-jp.com/emotion.htm

ES編集委員会


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★ニューズレター配信日:毎月10日
★記事掲載依頼受付期限:毎月5日
★情報提供者を募集しております!学会,研究会,どんな情報でも,会員
に寄与するものは,配信いたします。事務局までご連絡ください。
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