以下の企画・行事は中止と致します。
大会メインテーマ「感性と感情」
特別講演
「感性と感情 ―印象や評価は何に基づくのか?―」(仮題)
6月6日(土)13:30~15:00 B106教室
- 講師
- 三浦 佳世(九州大学)
- 司会
- 中村 真(宇都宮大学)
感性を磨くとは言いますが、感情を磨くとは言いません。感情を抑えるとは言いますが、感性を抑えるとは言いません。感性と感情はいずれも印象や評価に関わる心の働きですが、関わり方も処理のあり方も異なるようです。たとえば、縦横比の異なる矩形に対し、感性は美的評価を下せますが、そのとき感情は動くでしょうか?病原体の顕微鏡写真を見て目を背けたくなることがあります。感情が関わっていそうですが、感性はどうでしょう?このとき、感性と感情の関わり方を分けているのは、美しさと嫌悪感という印象の質でしょうか?矩形と病原体という対象の違いでしょうか?それとも印象の強度、つまり心を動かす量の相違でしょうか?また、知覚と感性、認知と感情の組み合わせは示されますが、逆はないようです。どうしてでしょうか?
感性研究の立場から、具体的な研究例や現象を通して、印象や評価を決める心の働きについて考えてみたいと思います。
大会企画シンポジウム
「好き嫌いの感性と感情」
6月6日(土)15:15~17:15 B106教室
- 話題提供
- 小森 政嗣(大阪電気通信大学)
和田 有史(立命館大学)
佐々木 恭志郎(早稲田大学) - 司会
- 岩佐 和典(就実大学)
好き嫌いは最も基本的な感性評価次元のひとつであり,その評価対象は極めて幅広い。例えば食物,スポーツ,芸術,対人関係など,我々は実に多様な物事の好き嫌いを評価しながら暮らしている。したがって,好き嫌いの心理学的性質を解明できれば,我々の広範な行動を理解する手掛かりが得られるに違いない。さらに,好き嫌いに影響する要因を特定できれば,任意の評価を導くようなモノや環境のデザインに活用するなど,工学的応用の可能性も見えてくる。一方で,好き嫌いという語句自体は日常語に過ぎず,非常に多義的である。さらに,認知や感情,さらには社会,文化など,これに影響する要因は多岐にわたる。このように好き嫌いは,我々にとって馴染み深く,同時にかなり複雑な感性評価次元だと言えるだろう。これを理解するうえで,感情心理学はどのような役割を果たし得るだろうか。このシンポジウムでは,好き嫌いにまつわる感性や感情の研究知見を題材として,感情心理学に可能な貢献を探ると共に,そうした研究知見が感情心理学に何をもたらし得るか考えたい。
編集委員会企画シンポジウム
「編集委員と考える “Negative results” からの論文投稿:「結果が出ない」をどう活かすか」
- 企画
- 沼田 恵太郎(大阪成蹊短期大学)
岩佐 和典(就実大学)