日本感情心理学会は昨年度に25回大会という四半世紀の節目の大会を開催し、次の節目に向けた大会を東洋大学がお引き受けすることになりました。当学会は例年ですと5月または6月に年次大会を開催しておりましたが、今年度は当大学の会場確保の都合から11月開催となり、みなさまにはご迷惑をおかけいたしている部分もあろうかと思います。しかしながら、会期が遅くなった分、今年度に入学された大学院生にも発表の機会を提供でき、また今年度に入って収集したデータに関して発表を行うこともできるため、是非とも多くの方々にご参加いただき、研究成果の発表をしていただきたいと思っております。
今大会のテーマは『感情研究の多様性』としております。日本感情心理学会では、基礎的研究を行っていらっしゃる会員が多く在籍している傾向にあります。そこで、今大会では心理学以外の領域で感情を重要な要因として位置づけ、かつスポーツ・マネジメント、地域、消費者行動といった領域で応用的な研究を行っている先生方をお呼びし、会員の皆様には感情研究の適用範囲の広さを実感していただくとともに、今後の多様な視点からの感情研究のヒントにつながることを期待してシンポジウムの1つを企画いたしました。
また、研究者からの発表だけではなく、さまざまな人間模様を描き、感情を表現しておられるミュージカル女優の沼尾みゆき氏をお呼びし、感情の伝達や表現に関して舞台をとおして実感されていることや心がけていらっしゃることについてお話しをしていただき、会員のみなさまにはそこから何らかの感情研究につながる気づきのあることを期待しております。
今年の夏は猛暑続きでしたが、季候の良い11月に東京にお越しいただくことを準備委員会一同でお待ちしております。なお、大会前日の11月9日(金)には若手によるプレカンファレンスも行う予定です。奮ってご参加ください。
2018年9月吉日
日本感情心理学会第26回大会準備委員会
準備委員長 戸梶 亜紀彦