ご挨拶

日本感情心理学会第23回大会準備委員長 永房典之
(新渡戸文化短期大学 心理学研究室 教授)

 このたび、感情心理学会第23回大会を6月13日-14日に新渡戸文化短期大学で開催させていただくことになりました。50年以上の伝統ある学園ではありますが、アカデミックな学会大会の開催はこの「日本感情心理学会」が初めであり、大変貴重な学会大会となります。

 新渡戸文化短期大学は、1927年の女子文化高等学院、1928年の女子経済専門学校を経て、1950年に東京文化短期大学として開学し女子教育に力を入れてきました。こののち共学化を経て、2010年に初代校長で本学の教育に尽力された新渡戸稲造先生の理念を継承し全面に押し出すかたちで「新渡戸文化短期大学」と校名を変更し現在に至っております。新渡戸稲造先生は、国際連盟の事務次長を務め、「武士道」を通じて世界に日本を紹介した国際人、多くの大学で女子教育に力を入れた教育者でもあります。新渡戸文化学園は、子ども園、小学校(およびアフタースクール)、中学校、高校、短期大学までが併設され、新渡戸文化短期大学は、保育士、栄養士、臨床検査技師といった国家資格者を養成しております。また、「保育士」は音楽などを通じた子どもの情緒、「栄養士」は食物への態度・感情、「臨床検査技師」は生理機能検査といった「感情」という視点が非常に重要な国家資格でもあります。

 大会シンポジウムでは、「社会性と感情」をテーマに、「発達」と「脳科学」領域における最先端の研究者をお迎えし、感情研究に関わる最新の知見紹介や議論が期待されます。
 大会会場は、前々回の東北大会、前回の宇都宮大会、そして今回は東京都中野区と、久しぶりの東京大会になります。東京は、いよいよ5年後となる2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け開催都市および首都として街も大きな発展機運にあります。
 東京都中野区は、近年、大学も増え、中野サンプラザをシンボルに、国際的にも評判の高いアニメ・漫画といったサブカルチャー、また雑誌でも著名なラーメン店が数多くあるなど“文化”発信の街でもあります。中野駅は、JR中央線・総武線、さらに地下鉄の丸ノ内線、東西線、多くのバスが整備され、都内各地に行かれるにもたいへん交通至便です。
 開催校の最寄り駅となる「東高円寺駅」も都心ターミナル駅である「新宿」から地下鉄丸ノ内線で10分以内であり、会場となる「新渡戸文化短期大学」も駅から徒歩10分以内ですので、立地も良好です。

 ぜひこの機会に、2020年のオリンピックに向け発展を遂げつつある首都「東京」、教育都市・サブカルチャーの街である「中野区」にお越し頂ければと思います。会員の皆様をはじめ、多くの方の大会へのご参加を心よりお待ちしております。

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