ご挨拶

日本感情心理学会の第21回大会を東北大学お引き受けすることになりました。東北大学のある仙台は,2011年3月11日の大震災で被害を受けましたが,幸いにして急ピッチで復旧が進み,大学の近くは震災の影響を感じさせない状況となりました。しかし,津波被害のあった海辺は,いまだに震災の影響を残しています。
今回の大会では,震災復興にかかわる企画を考えています。大会の発表期日は2013年5月11日(土)~12日(日)ですが,5月10日(金)には,被災地の自治体の協力を得て,震災復興特別プログラム「防災・復興研究会」を開催する計画が進んでいます。津波被害からの復旧・復興に向けて前進する被災地をお訪ねいただき,実際にご自身の目で確認していただこうという企画です。1日早くお越しいただき,このプログラムにご参加いただくことで,被災地を応援していただければ幸いです。
また,仙台大会記念講演として,震災を受けて東北大学に新設された災害科学国際研究所の今村文彦副所長に,感情心理学への期待を語っていただきます。研究面からの支援をご検討いただく契機となればと願っております。
このほか,法と感情に関する特別講演,感情概念の領域横断的検討に関するパネルディスカッションなどの催しも計画しています。
なお,5 月の初旬は杜の都仙台のケヤキに新緑が萌えるシーズンです。山の中の東北大学ならではの自然の美しさをご堪能いただけるものと思います。そして仙台は,海の幸・山の幸,あるいは牛タンや和菓子など,食の宝庫でもあります。
多くのみなさまのご来仙を,実行委員会一同,首を長くしてお待ちしております。
日本感情心理学会第21回大会実行委員会
代表 阿部恒之
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